【石川県】ガッパ【方言】
ぱっと見カッパにみえますが、石川県お得意の濁点がついています。
ガッパ
【意味】 一生懸命に。本気で。
例文①
「やっべ。鬼婆ガッパんなって追いかけてきとるがいや」
意味:やば。鬼婆本気で追いかけてきてるじゃん。
無我夢中でなにかをしているのを「ガッパ(になる)」と言います。
ほかにも
【石川県】あたる【方言】
あたる
【意味】もらう。
あたると言っているのに「当たる」ではなく「もらう」なので、ややこしいことになります。
例文
「宝くじあたった!」
訳:宝くじ貰った!
「あたった宝くじはずれとった」
訳:貰った宝くじ外れてた
もう、当たったのか外れたのかどっちなんだ?!という謎の文章になります。
【石川県】コケ【方言】
コケ
【意味】(山に生えてる)きのこ
シイタケやエノキなどスーパーに売っているようなきのこ類は、普通に「しいたけ」「えのき」と言いますが、山へ行って採ってきたきのこ類に限って「コケ」と言います。
おもにシバタケ(アミタケ)という、なめこっぽい感じのきのこのことを指します。
例文
「コケ採ってきたさけ、食べるか?」
訳:山できのこ採ってきたから、食べる?
「コケ採んに行ってくるわー」
訳:きのこ狩りに行ってくるね
このシバタケ。
たまに貰うと、調理するまでの下処理が大変で…>_<
きのこのヒダに草がいっぱい入ってて、それを取り除いたりしなくちゃいけないんですが、なめこの様に表面がウェットな感じなので、草がくっついてなかなか取れない……
でも、味は絶品です!
【石川県】かやす【方言】
かやす
【意味】こぼす
例文①
「おつゆ、ほんなとこ置いといたらかやってまうよ!」
訳:お味噌汁、そんなところに置いといたらこぼしちゃうよ!
何かが溢れるときに使われますが、
器などの容器から溢れるという感じでもなく
スープをスプーンですくったときに、ちょっとだけスープがこぼれてしまった感じでもなく
器やコップごと倒れて、派手にジャバーっとやってしまった感じが
かやす
です。
石川県民は、子どもの頃に親から何度も言われていると思います。
例文②
花咲爺「枯れ木に花を咲かせましょ〜♪」
ぱっ※ぱっ※
花咲爺「あ!」
ザルがひっくり返って、灰を全部こぼしてしまう
花咲爺「あらー。灰かやってもーたー」
訳:あーあ。灰全部こぼしちゃったー
桜満開
花咲爺「きれーに咲いたし、まぁえぇわ!」
訳:綺麗に咲いたし、ま、いっか!
【石川県】じゃまない【方言】
じゃまない
【意味】大丈夫
石川県では「邪魔」は全国共通の妨げるという意味でも使いますが、面倒という意味でも使われます。
なので
邪魔+ない=面倒ではない
となり、面倒じゃない=大丈夫
という方程式ができあがります。
例文①
「明日ちょっこ遅れるけどじゃまないけ?」
訳:明日ちょっと遅れるけど大丈夫?
「じゃまないよー」
訳:大丈夫だよー
大丈夫という意味に加え、都合がつきます。というニュアンスでも使われます。
例文②
「ばーばんとこに、りんご届けて欲しいげんけど、じゃまないけ?」
訳:おばあちゃんのお家に、りんごを届けてほしいんだけど、大丈夫?
例文③
- 発表会、緊張するーー
「じゃまない、じゃまない」(大丈夫、大丈夫だよ)
- 夏休み明日で終わるのに、宿題半分もできてないじゃないの!!
「じゃまない、じゃまない」(大丈夫、できると思う))
- 会社、倒産した…
「じゃまない、じゃまない」(大丈夫、会社は他にもあるさ)
と、慰めるときにも使われます。
【石川県】1題目2題目【方言】
1題目、2題目
【意味】(歌の歌詞の)1番、2番
歌詞の段落を1番、2番というところを、石川県では1題目、2題目といいます。
学校の音楽の授業などでもサラっと使われているため、石川県の小学生のほとんどは方言だとは気づいていません。
大人でも、パソコンやスマホで「いちだいめ」と打ってもスムーズに変換されず、おかしいなぁ??と感じている石川県民もいるでしょう。
例文①
「今日は校歌の1題目だけ歌いましょう」
訳:今日は校歌の1番だけ歌いましょう。