【石川県】えーんな【方言】
えーんな
【意味】もう。自己の感情を強める表現
標準語では「もう」が一番適切な解釈かなと思いますが、状況によって微妙にニュアンスが違います。
例文①
「えーんな、何ダラなことしとれんて!」
「もう!何バカなことしてんの!」
よく子供に言うセリフです。
でも、チ◯チ◯出して遊んでるときにこのセリフを言うときは「もう!笑」と、ちょっと笑って言ってしまいますよね。
こういうときは「えーんな」は使わず、普通に「もう」と言います。
では、どういうときに使うかといえば、例えばパソコンを壊したとか、車を石で傷つけたとか、急いでいるのに対応が凄く遅いなど、本当に怒ってしまうような状況やイライラしたときの「もう!怒」が「えーんな!」です。
それをふまえての
例文②
のひ「ドラへもーん!またシャイアンにいじめられたー。なんかいい道具ないー?」
ドラ「のひ太くんすぐ道具壊すし貸してやらん」
訳:のひ太くんはすぐに道具を壊すから貸さない
のひ「そこをなんとかお願ーい!」
ドラ「だめっちゅーたら、だめや!」
訳:だめったら、だめ!
のひ「そこをなんとかーーー」
ドラ「えーんな、いじっかしい!」
訳:もう!うっとうしい!
ドラへもん、のひ太の貸して貸して攻撃にイライラしてますよね。
こういうときのイライラが爆発して眉間に皺を寄せながら出てくるのが「えーんな」です。
いつになっても駐車場にバックで車を入れられないオバチャンをみて
「えーんな」
何回やっても針に糸が通らないときも
「えーんな」
思いつく限りの単語を打ち込むのに《IDかパスワードが違います》のメッセージをみて
「えーんな」
と、短気な人はしょっちゅう「えーんな」とつぶやいています。